ペルセポリス
 アケメネス朝ペルシア時代の遺跡。暴君と言われたダリウス大王によって建設が進められたが、完成を見ないままマケドニアのアレキサンダー大王の侵略を受け、滅びてしまった。今も円柱が大空に向かってむなしく伸びているだけの廃墟である。そのため人はイランのがっかり名所のひとつと言うが、私はそうは思わない。「深夜特急」の著者である沢木耕太郎氏も言っている様に、本当は廃墟が遺跡らしい遺跡なのである。パルテノン神殿のようにきれいに整い過ぎているものは、逆に飾られているようでなにかミスマッチのような気がする。