旅行大通り ケニア山

Since 2007

ケニア山

ケニア山

 
旅行大通りと星の楽園 トップページ >旅行大通りのページ>ケニア山登山


ケニア山登山(ケニア)

ケニア山はアフリカ第二の高峰で、たびたびアフリカ最高峰のキリマンジャロと比較されてきた。キリマンジャロが女性的な穏やかな山容であるのに対し、ケニア山は荒々しく男性的である。天に突き出すバチアンやネリオンといった岩峰群は今も登山者を容易に寄せ付けず、その偉大な姿はアルペン気分を盛り上げてくれる。

一般の登山者が比較的容易に登れるのはレナナ峰になるが、このレナナ峰もキリマンジャロ登山よりもハードだという意見が多い。レナナ峰へはいろいろな登山ルートがあるが、最も一般的なのがナルモロルートである。しかしあまりにも一般的なルートだったので、僕はシロモンルートでケニア山山頂を目指し、帰路はチョゴリアルートで下山することにした。シロモンルートは麓から山頂までのアプローチが長く、一日の移動の高度差にかなりあるため、高山病に注意しなければならない。

通常、レナナ峰登頂を持って、ケニア山登頂ということになる。ケニアの首都ナイロビには、ケニア山登山を扱っている旅行会社がいくつかあるので、旅行会社に相談すればガイドやポーター等の手配もしてくれる。なお「ケニア」という国名は、この山からきているそうだ。


ケニア山登山のベース基地、ナニュキ
 

・一日目 シロモンゲート→ジュドミアキャンプ(オールドモーゼス)泊 2時間30分

まずナイロビからナニュキまではプジョー(乗り合いタクシー)で約3時間。ナニュキからケニア山国立公園入口のシロモンゲートまでは21キロあり、この区間はタクシーで行くことになる。

始めの12キロは舗装された道だが、残り9キロは未舗装な悪路のため、シロモンゲートまでタクシーで1時間以上かかった。シロモンゲートでは登山届けと国立公園入場料(一日につきUS$15)を支払う。

初日はこのシロモンゲート(2635m)からジュドミアキャンプ(3350m)まで10キロの道のりを行くことになる。まずゲートをくぐらず、左手に延びる道を行く。





ジュドミアキャンプ(オールドモーゼス)


ジュドミアキャンプからの眺め
遠くにケニア山の岩峰群・バチアンなどが見える。

シプトンキャンプ付近にはハイラックスがよく姿を見せる。

ジュドミアキャンプまでは林の中の車が通れるほどの広い道を行き、急な登りがあまり無いので、比較的楽に歩くことができる。シロモンゲートからジュドミアキャンプまで2時間30分、ジュドミアキャンプは別名オールドモーゼスと呼ばれており、山小屋泊の他、キャンプもできる。


・二日目 ジュドミアキャンプ→アッパールートとローワールートの分岐点→オントゥーリリ川→リキノース川→マッキンダーバレーとの合流点→アッパールートとローワールートの合流点→シプトンズケーブ→シプトンキャンプ(泊) 6時間

ジュドミアキャンプからは半湿地帯を行くことになる。45分ほど進むと道が二つに分かれるので、これを右側の道を行くと、右手前方にバチアン、ネリオンといったケニア山の岩峰群が現れる。

シプトンキャンプ


シプトンキャンプにて
バチアン峰がよく見える。

さらにもう少し登ると、アッパールートとローワールートとの分岐点(3700m)にでる。アッパールートは険しくてハードなので、ローワールートを岩峰群を眺めながら進むことにする。

依然として湿地帯が続き歩きにくいが、この緩やかな登り坂を40分行くとオントゥーリリ川にぶつかる。この川を渡り、さらに40分進むと道は下りに転じ、所々にロベリアの群落がある草原地帯になる。依然として山道は湿っており、小川が流れていて滑りやすかった。左手には今まで歩いてきた道を眺めることができる。

ここから15分ほど下ればリキノース川(3850m)が現れる。手をつけてみると、凍るような冷たい水である。この川を渡ると、いよいよ急な尾根道になる。この急坂を45分登ると、右手にマッキンダーバレー、前方に雪山を望むポイントに到着する。ここからシプトンキャンプまでは、この雪山を眺めながら、マッキンダーバレーを詰めてゆくことになる。

ここからアッパールートとローワールートの合流点(4000m)までは、緩やかな登りを1時間30分行くが、この辺りはジャイアントロベリアの群落があり壮観である。アッパールートとローワールートの合流点からシプトンケーブ(4150m)までは1時間、さらにシプトンキャンプまでは40分の楽な登りである。

シプトンキャンプには山小屋があり、宿泊できるほか、キャンプも可能である。この辺りはハイラックスがたくさんおり、人間を恐れず愛嬌を振りまいていた。またここからのケニア山の岩峰群の眺めは凄い。特にバチアンの大きさ、険しさは圧倒的である。


ケニア山・レナナ峰の山頂付近は厳しい岩場となる。


ケニア山山頂から眺めた巨大な岩峰・ネリオン


ケニア山・レナナ峰の日の出
うっとりするほど、美しかった。

・三日目 シプトンキャンプ→スクエアタン→岩壁→ケニア山山頂(レナナ峰)→チョゴリアルートとの分岐点→谷底→ミントスハット→ゴルジェスバレービューポイント→マイケルソン湖ビューポイント→エリス湖ビューポイント→チョゴリアルート国立公園ゲート→バンダス 11時間


三日目は歩行時間11時間と最もハードな日である。ケニア山山頂で日の出を見るためには、最低でも早朝3時30分にはシプトンキャンプを出たほうがよい。シプトンキャンプから山頂までは、とにかく急な登りが続く。また足場がもろく、雪が所々にあるため、慎重に歩かなくてはならない。

シプトンキャンプを出て2時間でスクエアタン(4730m)という湖に到着する。とにかくここまでの急坂はコース中、最大の難関と言えるだろう。スクエアタンからの眺めはよく、岩峰群や大小様々な湖、運がよければ雲海も見られる。


スクエアタンからはしばらくは緩やかな登り坂になるが、40分行くとそそり立つ巨大な岩壁(4800m)にぶち当たる。この岩壁を登るわけだが、雪がある上、岩も凍っているため滑りやすく要注意である。この岩壁を登り切ると、巨大なネリオン峰が目前に迫ってくる。ここからレナナ峰山頂までは、あと一息である。岩壁下からレナナ峰山頂まで40分で到着した。

レナナ峰山頂(4985m)からの眺めは圧巻で、ネリオン峰とそれに続くケニア山最高峰のバチアン峰の巨大な岩壁が太陽に照らされて赤く染まり、さらに雲海が眼下を覆う幻想的な風景を見ることができた。

山頂から再び岩壁を下り、さらにそこから谷を一気に下れば、チョゴリアルートに入ることができる。シンバコルを経由してチョゴリアルートに入るコースもあるが、こちらは遠回りになるためパスした。谷への下りは始めはもろい砂地を歩くが、やがてガレ場となる。浮石に注意して下っていくと、右手に池が現れる。ここがチョゴリアルートとの分岐点になり、山頂からここまで45分である。左手にはシンバコル、前方にはこれから行くチョゴリアルートが見渡せる。

チョゴリアルートにはジャイアントロベリアの群落と湿地、大小様々な湖が見える。ここから谷底までは30分で行け、その後はジャイアントロベリアが立つ湿地帯を行くことになる。さらに50分進むと、ホールターンズと呼ばれる湖が現れ、ミントスハットはその先にある。

ミントスハット(4250m)は無人の山小屋で、少々汚いが宿泊可能である。このあたりはハイラックスの姿をよく見かける。ミントスハットより先はアップダウンを4回ほど繰り返しながら進み、やがて右手に道とクロスするように巨大なゴルジェスバレーが切り込んでくる。さらに進むと、右手にマイケルソン湖を望むポイントに出る。ミントスハットからここまでは30分ほどである。

ここから国立公園のゲートまでは本格的な下り道になる。湿地帯はやがて尾根道となり、20分ほど進めばエリス湖が眺められる。しばらくはこのエリス湖を左手に見ながら尾根道を下ることになる。途中、マイケルソン湖から流れ落ちるビビアン滝を見ることができる。どんどん尾根道を下り、小川を渡ると国立公園ゲート(3300m)に到着する。ミントスハットから国立公園ゲートまでは3時間といったところである。

ゲートからは車が通れる道となるが、当然のことながらここにタクシーなどは待機していない。さらにゲートから宿泊地のバンダスまでの7キロを歩かないといけない。ゲートから2時間30分でバンダス到着。バンダスにはマウントケニアロッジがあり、中にはベッドが二つ、キッチン、トイレ、シャワー、暖炉が完備されていた。一棟がツインベースになっており、きれいで快適である。ホットシャワーもあるが、タンク内のお湯がなくなると、その日はそれ以上お湯が出なくなるので注意が必要である。


ケニア山ではジャイアントロベリアの群落が目立つ


バンダスにあるマウントケニアロッジ
快適な宿である。

・四日目 バンダス→フォレストゲート→チョゴリアタウン 4時間



もう下界にいるのだが、実は最終日である4日目も非常にハードである。バンダスからフォレストゲートを経由してチョゴリアタウンまでの32キロを歩かないといけないからだ。これがチョゴリアルート最大の難点であろうか。ケニア山から無事下山しても、最後の関門が待っているのである。

まずフォレストゲートまでの22キロの未舗装の車道を、もくもくと歩くことになる。この区間は何の面白みもない。あえて言うなら、植生が竹林から熱帯雨林に変化することくらいだろうか。無言のまま歩き続け、22キロを4時間で走破した。フォレストゲートにて名前やパスポート番号、通過時間を記帳し、少し休憩をした。

その後、僕は運良くヒッチハイクに成功し、チョゴリアタウンまでの残り10キロは歩かずにすんだ。チョゴリアタウンにはレストランもあるので、ここで食事をとるのもよいだろう。チョゴリアタウンからナイロビへは直通のマタトゥ(乗り合いバス)が無いので、まずマタトゥでメルーまでゆき、メルーからナイロビ行きのプジョーに乗ればよい。チョゴリアタウンからメルーまでマタトゥで1時間、メルーからナイロビまでプジョーで3時間といったところである。

 

旅行に関するリンク集

天文に関するリンク集

アウトドアに関するリンク集

私のお気に入りのリンク集

私のお気に入りのリンク集2

相互リンクについて・・・相互リンクを募集しています。

管理人のプロフィール

その他のケニア山の写真はこちらにあります。

◆ご意見、ご感想等、お待ちしています。◆

サイト内リンク 旅行大通り

旅行大通り トップ ◆カルタヘナでのホームステイで考えたこと ◆アルゼンチン人の国民性 ◆差別の国 ベネズエラ
ラパスで本場のフォルクローレを聴く ◆ルチャリブレを見に行こう! ◆ペナンで沈没 ◆ネパールのバス 
ナイロビの水不足 ◆長時間の移動 ◆リオのカーニバル ◆世界最大の滝 ◆海外温泉紹介 ◆世界の火山紹介 
命がけのオーロラツアー ◆楽しいイランの旅 ◆バヌアツでカスタムダンスを見る ◆サービスのよい航空会社 
カンチェンジュンガの朝焼け ◆ウガンダ マーチソンフォールズ国立公園への旅 ◆人間の乗る物ではない 
とんでもない紙幣の話 ◆手ごわい国 ザイール ◆アフリカのユニークな独裁者たち ◆浦島太郎の気分は過去のもの
ビザの話 ◆フーディア 神がくれた植物
     

海外での登山・トレッキング情報 はじめに ◆ネパールヒマラヤ アンナプルナ内院トレッキング 
シッキムヒマラヤトレッキング(インド・シッキム)  ◆ウルタルベースキャンプトレッキング(パキスタン) 
ケニア山登山 ◆パカヤ火山登山(グアテマラ) ◆スメル火山・ブロモ火山登山(インドネシア)

危険な旅路 はじめに ◆危険な旅路 コロンビア ◆危険な旅路 ペルー リマ ◆危険な旅路 エルサルバドル 
危険な旅路 ニカラグア ◆危険な旅路 ナイジェリア ◆危険な旅路 ルワンダ ◆危険な旅路 ブルンジ 
危険な旅路 南アフリカ ヨハネスブルグ 

写真集 トップ ◆写真集 中南米 ◆写真集 アフリカ ◆写真集 アジア ◆写真集 北米・ヨーロッパ・オセアニア

サイト内リンク 星の楽園
星の楽園 トップ ★初めての方のための天体観測の解説 

機材について はじめに ★Meade LX200 ★冷却CCDカメラ BJ-41C、CCDカメラ Meade DSI 
Cannon Eos KissDigital IR改造カメラ 

天体観測を楽しくする天体ソフトの紹介 ★「金沢星の会」について ★「カシミール3D」で再現する、天文学者ローエルの足跡

カナダ・ホワイトホース インオンザレイク オーロラ観察記 ★オーロラ観測のノウハウ ★オーロラ観測地比較表

オーロラ写真集 ★星の写真集
Copyright (C) 旅行大通りと星の楽園 All Rights Reserved